SOSの猿【伊坂幸太郎】
おすすめ度50
伊坂幸太郎はよく読む作家さんの一人だ。
大体は少しのファンタジーが現実(たいがいは仙台)に入り込み、事件が起きて、システムエンジニアが活躍する(ことが多い)。
沢山読むとだいぶワンパターンに思えてきたりもするのだが、ファンタジーと現実のバランスがちょうどよくてついつい手にとってしまう。
SOSの猿もまさにそのワンパターン。
エクソシスト経験のある優しすぎるシステムエンジニアがちょいちょいでてくる孫悟空こと斉天大聖にびっくりしながら事件を解決する!
突拍子もない設定に聞こえるが物語は至ってクールに進む。
斉天大聖が出てくるのだから破天荒な活躍を期待するものの派手さのない地味な展開。
一番面白いところなのだからもっと描いてほしい。
そこが不満だった。