HALO 2 ザ・フラッド【William C. Dietz】
おすすめ度40
ヘイローの2作目。
前回たった一人のスパルタンになってしまったマスターチーフが謎の施設HALOで敵エイリアンのコブナントと戦ったり寄生植物フラッドと戦ったりする話。
マスターチーフの万夫不当ぶりがスゴイ!
この一冊で一体何体のコブナントを倒したことか。リアルに4桁ぐらい行くんじゃないかという無双っぷり。
1作目であんなに苦労していたエリートも最早雑兵に過ぎず、ボスクラスに強いハンター兄弟もロケットランチャー、手榴弾で1行昇天。
そんな無敵のマスターチーフの前に立ちはだかるエリートのライバルがいっぱい作戦を練ってグラントの子分まで作っての扱いのくせにやられるときはあっという間。
実際そんなもんかもしれないがもうちょっと活躍させてやってよ!
後半ではフラッドというバイオハザード敵なエネミーが大挙して襲いかかってくるが、海兵隊はやられてもマスターチーフにはゴミクズ同然。
バッタバッタとなぎ倒し片手間にコブナントもやっつける。余裕こいて戦闘中にコルタナ(AI)との疑似恋愛も楽しむマスターチーフ!
すごいぞ!マスターチーフ!憧れる。
ラストもすごくてびっくりする。
それでいいの?この後どうすんの?
という、先のことを全く考えない展開に唖然。
さすがアメリカ。
ゲームをそのまんま小説にしたらこうなるという良い例だった。
今回はコブナント側の視点に1/3ぐらい割かれていて「コブナントにも色々あって大変だな。頑張ってほしいなヤヤプ(グラント)には。」とか、マスターチーフよりも弱くて頑張ってるコブナントに感情移入してしまった。
こういうところ、よく練り上げられた世界観に感心する。
そのあたりかなり楽しめるが、妙に誤字が多くて萎える。
名称も非統一のときがある。
もうちょっとちゃんとチェックして欲しい。
あと、コブナント側の視点の時にも、人間側のエイリアンの呼び方が使われているのが気になった。
エリート = サン・ヘイリ
だったと思うんだが。。
こういう処、わかりやすさよりも濃さをとってほしいのだが。。
3巻も楽しみにしている。