歌うクジラ 上 【村上龍】
おすすめ度 10
村上龍の本は69しか読んだことがなくて、しかも映画の方が好きという自分だが、
子どもが小さくて家がテンヤワンヤしている為、図書館にいられる時間は僅か5分ぐらいしか無く、その間に目について借りた本がコレ。
人間は知らないものと知ってるものがあった場合、必ず知ってる方を選択するというが本当だなと思った。
で、読んでみると超グロいからビックリした。
平易な文章で人間の醜い部分がひたすら書かれた小説。。。
フォールアウト(ゲームです)のような低予算SF的ダメ未来日本列島を主人公が頑張って旅する。
行先々で欲望丸出しの変態どもがグロいことをいっぱいしたりされたりするから目も当てられない。
ずーっと主人公の一人称で、大きな場面転換もなく国語の教科書のように読みやすいので、グロいシーンが脳内再生されまくる。
しかし、読み終わったあとは久しく使用していなかった右脳が活発になる感じでとても気分が良かった。
さすがビッグネーム。
なんかわからんけどちゃいますな。
だがしかし、余り人に薦めたくない。
子どもにも読ませたくないし、心にそっと閉まっておいて鍵をかけておきたい。
そんな一冊。